味噌は日本の食卓に欠かせない発酵調味料。味噌汁だけではなく、炒め物や煮物などにも広く使われています。
そんな味噌ですが、レシピなどに「大さじ1」、または「◯◯グラム」と書かれていて、どれくらい入れればよいか迷ったことはありませんか?
この記事では、味噌の分量、種類ごとの違いやカロリー・塩分、正しい量り方までわかりやすく解説します。レシピ通りに味噌を使いたい方、健康を意識して塩分を調整したい方も、ぜごらんください!
味噌大さじ1は約18g!
一般的な味噌(米味噌)の場合、大さじ1杯はすりきり一杯で約18gとなります。すりきりとは、スプーンの縁に沿って水平にすくい取ることです。大さじ1杯でも山盛りの場合は約22〜25gと大きく増えてしまうため、計量方法に注意してください。
また、味噌の種類によって水分が多く柔らかい味噌は重くなりがちなので、正確に量りたい場合はスケールの使用がおすすめです。
味噌の種類によって重さが異なる
味噌には豆味噌・米味噌・合わせ味噌などの種類があり、それぞれ水分量が異なります。密度が高い味噌ほど、同じ大さじ1でも重くなります。種類によっては2〜3gの差が出ることもあるので、正確に量りたい方は注意しましょう。
味噌大さじ1のカロリーは約33kcal・塩分は約2g
大さじ1杯の味噌(約18g)には、約33kcalのエネルギーと2g前後の塩分が含まれています。
なお、味噌の種類によってカロリーや塩分濃度は異なります。特に塩分濃度では、甘めの白味噌は4.5%、仙台味噌など辛口の米味噌は12%前後など、かなり大きな差があります。
1日の食塩摂取の目安は成人男性で7.5g、女性で6.5g(厚生労働省・日本人の食事摂取基準2020年版)とされています。味噌汁を毎日飲む方など塩分が気になる場合は、味噌の種類を変更したり、使う量を減らし出汁で塩味や旨味を補ったり、工夫しましょう。
正確に味噌を量る方法
味噌は粘性も高いため、測る道具によってその都度量が変わる可能性もあります。基本は「すりきり計量スプーン」が望ましいですが、以下の方法でも計量が可能です。
電子スケール | もっとも正確。グラム単位で測定することが可能です。 |
おたま | 味噌汁に味噌をいれるときによく使われる方法です。量のばらつきは大きいため、目安程度にします。 |
味噌マドラー | 味噌を計量したまま混ぜて溶かせる便利な道具。量のばらつきがでる可能性があります。 |
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味噌大さじ1は味噌汁何人分?
味噌汁に入れる味噌の分量は、一般的な米味噌でお椀1杯(約180cc)味噌汁をつくる場合、約12〜18gになります。そのため、一般的に「味噌大さじ1=味噌汁1〜2人分」を目安としましょう。
濃い味が好みであれば1人分に大さじ1、薄味にしたい場合や出汁が効いている場合は2人分に大さじ1でも十分です。具材の量や出汁の種類や量によっても、味の感じ方は変わってくるので、まずは少しずついれながら味の調整をするとよいでしょう。
人数分の味噌をいれるときは、「人数×0.5〜1杯」で調整すると味のブレが少なくなります。
塩分の摂り過ぎを防ぐためのポイント
「塩分は身体に悪い」というイメージから味噌を避ける方も少なくありませんが、味噌の塩分は身体に害になるものではないという研究論文もあります。
それでも、できるだけ塩分をとりたくない方は出汁をきかせたり、旨味のある味噌を選び使用する量を減らしたり、工夫次第で満足感のある味に仕上げることができます。
また、塩分吸収を抑えるカリウムを含む具材(わかめ、豆腐、ほうれん草など)を一緒に摂るなど、食材や調理法に気を配ることで、無理なく塩分を控えることにもつながります。
味噌の保存状態でも重さは変わる?
味噌は熟成が進むにつれて水分が抜けたり吸湿したりするため、重さにばらつきが出ることがあります。冷蔵庫内で保存していた味噌は乾燥しやすく軽くなることもあります。
なお。熟成がすすみ表面に味噌たまり(濃い色の水分)が滲んできている場合は、使う前に味噌を軽く混ぜて均質にしてから使用してください。
味噌は開封後はなるべく早めに使い切るのが理想です。密閉容器での保存も重さの変化を抑えるポイントです。
味噌の大さじ1の目安を活かす!
味噌大さじ1は一般的に18gですが、味噌の種類や状態、量り方によっても変わってきます。
味噌のカロリーや塩分、適切な使い方を知ることで、健康的かつ美味しい料理作りに役立ちます。味噌の大さじの重さの目安を知って、毎日の調理に活かしていきましょう。