味噌は、日本の食卓に欠かせない調味料。しかし、スーパーに行ったら棚一面に味噌がずらり。
「どれを選べばいいの?」
「プロがすすめる味噌って何が違うの?」
と迷った経験はありませんか?
この記事では、300種類以上の味噌を食べ歩き、味噌専門店を運営するみそソムリエが選んだ本当におすすめできる味噌を紹介します!
味噌に詳しくない方でも選びやすいように、用途別・種類別にまとめました。毎日の味噌汁から、おかずや隠し味まで、あなたにぴったりの味噌が見つかるはず!
味噌を選ぶ時にまず押さえるべきは「種類と特徴」
味噌はさまざまな種類がありますが、味に特徴がでやすいのは原料の違いです。原料によって、大きくわけると以下の4種類に分類されます。
種類 | 特徴 |
---|---|
米味噌 | 全国的に最も多く流通している味噌。商品によって個性や特徴は異なるが、バランスが良い味噌。 |
麦味噌 | 九州や四国地方でよく使われる味噌。麦麹を使い、米味噌より色が白く甘みがある。 |
豆味噌 | 東海地方などで作られる味噌。色が濃い焦げ茶で、コクと渋みが特徴的。 |
合わせ味噌 | 2種類以上の味噌をブレンドした万能型。バランスが良く、どんな料理にも合わせやすい。 |
一種類だけ味噌を選ぶなら、どんな料理にもバランス良く使える、米味噌や合わせ味噌をおすすめします。
米味噌について詳しくは以下をごらんください。
【味噌専門家が解説】米味噌の特徴は?種類、味、香り、味噌の選び方まで
プロの料理人が味噌を選ぶときに重視する5つのポイント
味噌を選ぶとき、気にしたいポイントは
・香りや味が、主につくる料理に合うか
・原材料は何を使っているか
・添加物は入っているか
などです。
お店で販売されている味噌を買う時、味見ができずに好みかどうかわからない時は、以下の情報を確認しましょう。
・パッケージに書かれている文字:天然醸造・無添加・生味噌 など
・原材料:味噌の種類は何か、添加物が入っているか、味がついているか(酵母エキスや甘味料など)
・味噌の色:色が濃いか、白いかなどで、味噌の味の傾向がわかる
また、初めての味噌を買うときは、割高だとしてもまずは少量サイズの味噌を買うことをおすすめします。500gや700gなどの大容量を買って、味が好みではないときは、使い切ることが難しく、劣化したりそのまま賞味期限が切れてしまったりします。
万が一、買った味噌が好みじゃなくても大丈夫。おいしく食べきるコツは以下をごらんください。
買った味噌が美味しくなかったときに知っておきたい調理法5選
ラベルでわかる!味噌の品質チェック法
味噌のパッケージには、実は多くのヒントが詰まっています。味噌のパッケージに表示される一例を紹介します。
- 天然醸造:時間をかけてじっくり熟成されているので、旨味が強い傾向がある
- 麹たっぷり:麹が多くはいると、甘くなる傾向がある
- 無添加:保存料などが添加されていない、乳幼児にも安心して使いやすい
- 国産大豆使用:国産大豆を使った味噌は、コクがあり旨味が強い傾向がある
- 出汁入り:出汁をとらずにそのままお湯に溶かせるので忙しい時に便利(ただし、添加物が入っている可能性が高い
プロおすすめの味噌【味噌汁に合う王道系】厳選3選
味噌汁に使うなら、まずは米味噌や合わせ味噌がおすすめです。スーパーでも手に入るおすすめの味噌を紹介します。
ひかり味噌「円熟こうじみそ」

ひかり味噌 無添加 円熟こうじみそ 750g
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有機大豆、米、食塩とシンプルな原材料で、まろやかでとても使いやすい味噌です。
出汁はベーシックに鰹節がおすすめです。好みに合わせて、煮干出汁、昆布出汁にも合いますので、お好みに合わせてください。手頃な価格で毎日使いに最適です。
マルコメ「糀美人なめらか」

マルコメ プラス糀 糀美人なめらか 650g×2個
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糀の甘みを感じる味噌。 甘さじんわり、なめらかなすり味噌タイプなので、お子様のいるご家庭におすすめできます。こちらも、米・大豆・塩と、無添加でシンプルな原材料です。
少量で試せるこだわりの米味噌
米味噌でも、200gと小さめサイズなので、お試しにはピッタリです。とにかく旨味が強く、「おいしい〜!」と思わずいってしまう味噌。米味噌の中でも6種類の味があるので、おすすめの選び方は、白味噌と赤味噌、糀つぶと箱根路(長期熟成)
プロおすすめの味噌【料理に使いやすいタイプ】厳選2選
味噌は、味噌汁だけでなく、肉や魚の漬け焼き、炒め物、ドレッシングなどにも大活躍します。麦麹でつくる麦味噌は、米味噌よりも優しい甘みがあり、いろんな料理に合わせやすいです。
スーパーで手に入りやすい麦味噌はこちら。
フンドーキン「無添加あわせみそ」

フンドーキン 生詰 無添加あわせみそ 850g×2個
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麦と米をたっぷり使って作られた合わせ味噌。香りが高く麦の甘みがじんわり身体に染み渡ります。淡い色合いは料理をおいしく見せてくれます。麦だけではなく、米とのブレンドでできる合わせ味噌だから、いろんな好みの方にもオススメしやすい味噌です。
麦と塩だけでつくるこだわりの麦味噌
愛媛県の井伊味噌さんで作られる麦味噌は、麦味噌の中でも麦と塩だけでつくる珍しい伝統製法。麦の甘みと香りが立ち上り、アッサリスッキリした味わいがたまりません。
瀬戸内地方で作られるだけあって海の幸とも相性バツグン。豚味噌炒めなど、ちょっとこってりした肉とも合うのでまさに万能。もちろん汁物や鍋物にもおすすめです。
人生で一度は食べてみてほしい、希少でおいしい麦味噌。
プロおすすめの味噌【変化球・専門用途向け】厳選ピックアップ
いつもの料理に少し変化をつけたいときには、ちょっと個性が強い味噌がおすすめです。大豆と塩だけでつくる豆味噌は、色は黒に近い焦げ茶でちょっと固めと、他の味噌とは異なる特徴に目が行きます。
とても力強い味噌で、風味が飛びにくく火を通しても香りと旨味が残ります。味噌汁や煮物など、どんな料理にもちょい足しするだけで旨味が増す、救世主のような味噌。料理をワンランクアップさせるものとして海外のシェフたちからも注目度が高い味噌です。
豆味噌文化が色濃い東海地方以外では、スーパーなどで見かけることは多くはないかもしれません。
豆味噌について詳しくは以下をごらんください。【味噌コーディネーターが解説】豆味噌の特徴は?
少量で試せるこだわりの豆味噌
三重県東海醸造さんのつくる豆味噌は、5年間もの間長期間熟成されるため、旨味がギュッと詰まって濃厚。いつもの味噌汁に小さじ半分足したり、カレーやビーフシチューなどの煮込み料理に隠し味にしたり、どんな料理にもちょい足しするだけで最高に美味しくなる魔法のような味噌です。150gと小さいから冷蔵庫に幅も取らない、少しずつ使えるから長く楽しめる、三方よしの味噌です。
プロがすすめる「味噌の選び方」早見表|初心者でも選びやすい!
「甘口が好き」「味噌汁に使いたい」など、目的によって選ぶべき味噌は変わります。
そこで、今回ご紹介したおすすめの味噌を“用途×味の特徴”で選ぶ早見表を用意しました。迷ったときに役立つ指標として活用してください。
※選定の基準はあくまで著者個人の味覚と知見をベースにしています。
プロが教える味噌の保管・使い分け術
味噌は、常温で販売されているものでも、開封後は冷蔵保存が基本となります。開封頻度が低いときなどは、冷凍庫で保存もおすすめできます。
保存するときは、空気に触れさせないことが大切になります。味噌の表面を空気が入らないようにラップをし、その上から蓋などをするとよいでしょう。
いろんな味噌の保存方法
数種類の味噌が家にあるとき、間に昆布を挟んで”壁”を作って同じ容器に保存することもおすすめです。昆布の旨味も味噌にうつり、使い終わったあとの昆布は、味噌汁や料理にして美味しくお召し上がりいただけます。
米味噌・豆味噌・合わせ味噌か麦味噌など、三種類ぐらいの味噌を常備すると使い分けを楽しめます。
“プロおすすめの味噌”は、日常の料理にこそ活かされる
味噌に詳しくなくても大丈夫!ちょっと味噌を変えるだけで、日常の料理がさらにひと味おいしくなります。
今回紹介した味噌は、すべてプロが自信をもっておすすめできる味噌です。毎日使う調味料だからこそ、安心して使えて、心からおいしい!と思えるものを選びたいですね。
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