全国の味噌を日々探し求め、味噌に人生を捧げた味噌マニアのみそソムリエが、こだわりの味噌を集めた味噌専門店”ドットミソ”。
ココロとカラダが喜ぶ、そしてクスッと笑ってしまうような。そんな愛すべき味噌たち。味噌好きにはたまらない!味噌に詳しくなくても楽しめる!
びっくり箱のような驚きと楽しさを届ける味噌の専門店です。
味噌は塩分濃度が高く保存性が高い発酵食品です。しかし、保存方法によっては劣化もするもの。風味を保ちながら長くおいしく使うためには、適切な保存方法を知っておくことが大切です。
この記事では、味噌の保存場所(常温・冷蔵・冷凍)の違いや、タッパーや袋で保存する際の注意点、保存期間の目安まで、わかりやすく解説します。
味噌の保存方法|未開封と開封後の違い
味噌は、購入後に開封したかどうかで正しい保存方法が変わります。
未開封の味噌は常温保存でもOK?
未開封の味噌の中には、商品によっては直射日光や高温多湿を避けた場所で常温保存が可能です。常温で販売されている味噌であれば、常温で保存できると判断できます。パッケージに最適な保存方法が必ず表示されているので、確認するのが一番確実です。
味噌が常温で保存できる理由は、加熱処理された「熱処理味噌」では、発酵が止まっていおり劣化のスピードも比較的遅いためです。
冷蔵状態で販売されている味噌は加熱処理されていないため発酵がすすんでいきます。購入後も冷蔵庫で保存しましょう。
開封後の味噌は冷蔵保存が基本
開封後の味噌は、酸化や乾燥によって風味が変わりやすくなります。必要に応じてフタのできる容器に移し替え、冷蔵庫で保存しましょう。頻繁に冷蔵庫のドアを開けるなどの場合は、野菜室や冷蔵庫の奥にしまうなど保存しましょう。
冷蔵・冷凍・常温:保存場所ごとの違いは?
冷蔵保存:最も一般的でな保存方法
冷蔵庫で保存することで、味噌の発酵スピードや色の変化(褐変)を抑えることができます。冷蔵保存する場合はニオイ移りや乾燥を防ぐためにも、密閉容器に入れて味噌表面が空気に触れにくいようにラップなどでおおいましょう。
冷凍保存:長期保存したい場合に最適
味噌は冷凍しても凍らない性質があるため、風味を損なわずに長期保存が可能です。
冷凍庫では発酵や酸化の進行をほぼ完全に止められるため、半年以上の保存も可能。小分けにしておけば使いたい分だけすぐ取り出せます。
常温保存:未開封かつ短期間ならOK
味噌はもともと保存食のため、冷暗所においておけば常温保存でも問題ありません。ただし非加熱の味噌や開封後の味噌、夏場など高温多湿の時期はカビが生えたり変質するリスクもあるため、冷蔵庫で保存してください。
容器ごとにおすすめの保存方法:タッパー・袋・木桶など
味噌の容器ごとの保存方法、おすすめの容器を紹介します。
タッパーやプラスチックの樽:使いやすく管理しやすい
手頃に手に入りさまざまなサイズがあるタッパーは、味噌を保存するのに最適です。タッパーに味噌を移し替え、味噌の表面をラップで密着させると、空気との接触が減り褐変防止にもなります。
リス 味噌容器

リス 味噌容器
▶ Amazonで商品を見る
陶器:冷蔵庫をスッキリ見せたい方向け
陶器やホーロー製の保存容器は、味噌の品質が変わりにくく長期保存をするのに向いています。
野田琺瑯(Nodahoro) 保存容器

野田琺瑯(Nodahoro) 保存容器
▶ Amazonで商品を見る
袋保存:開封後は移し替えを
袋の状態で販売されている味噌は、開封後に酸化しやすく完全な密封にすることは困難です。そのため、なるべく容器に移し替えることをおすすめします。
少量の味噌などで袋の保存する場合は、輪ゴムなどを使い口をしっかり閉じて冷蔵庫で保存しましょう。
味噌の保存容器について、詳しくは以下をごらんください。
【失敗しない】味噌におすすめの容器5選|素材別の特徴とカビ対策も解説
味噌の変色やカビの原因と対処法
味噌の保存中に変色したりカビが生えたりする原因を紹介します。
褐変(色が濃くなる)
味噌は保存中に”メイラード反応”を起こして色が濃くなることがあります。しかし、これは品質劣化ではなく自然な変化です。特に問題なく食べられますが、味噌の香りや風味を保ちたい場合は、購入後は冷蔵や冷凍で保存しましょう。
カビが生えたらどうする?
表面に白カビや黒カビのようなものが見られた場合、基本的にはカビ部分を周囲1cmほどくり抜いて取り除けば、問題なく使用できます。
また、違って白い膜のような産膜酵母と呼ばれるものもあります。これはカビとは違い無害なんで食べても問題ありませんが、風味が悪くなるので取り除くことをおすすめします。
黒や青、赤などカラフルなカビで、取り除いても味噌全体に異臭がする場合は、食中毒リスクがあるため廃棄するのが安全です。
味噌をより美味しく保存するためのコツ
・味噌の表面をならして空気との接触面を減らす
・ラップで表面を覆うことで乾燥を防ぐ
・冷蔵庫の中でも温度変化の少ない場所に置く(野菜室など)
・匂い移りを防ぐために密閉容器を使用する
味噌の保存期間目安
味噌の正確な賞味期限は、各商品に記載してある期限を確認してください。一般的な保存の目安を紹介します。
なお、すべての味噌は開封後は冷蔵保存し、なるべく早めに使い切りましょう。
保存方法 | 保存期間の目安 |
---|---|
常温(未開封) | 約2ヶ月〜6ヶ月 |
冷蔵(開封後) | 約3〜6ヶ月 |
冷凍(開封後) | 約6ヶ月〜1年 |
味噌は保存方法で美味しさが変わる
味噌は常温でも保存できる万能調味料ですが、保存方法を工夫することで、風味や品質を長く保つことができます。用途や使用頻度に合わせて冷蔵・冷凍・容器選びを上手に使いわければ、毎日の食卓がより豊かになるはず。
この記事を参考に、自宅の味噌保存を見直してみてください。